感謝文
令和3年1月31日
お客様、ありがとうございます。
「鬼は~そと! 福は~うち!」。今年も節分がすぐそこまでやてきています。豆まきや恵方巻の準備は進んでいますか?
ところで節分といえば毎年二月三日ですが、実は今年の節分は二月二日なんです。明治三〇年二月二日以来、実に一二四年ぶりとのこと!
太陽の位置が毎年ずれるので、立春の日や期間はその年によって変わります。知っていましたか?
立春の縁起の良い食べ物には、立春朝搾りや立春の和生菓子があります。
ほかにも立春大福や立春大吉餅、立春大吉豆腐など縁起が良いとされている食べ物があります。
立春朝搾りとは立春の日の朝一番に仕上がったお酒のことで、立春の日にいただくと福を呼ぶとされています。また、お酒と同じように立春の朝に作られた和生菓子も縁起が良い食べ物と考えられており、桜餅やうぐいす餅があります。
豆腐は、邪気を祓う食べ物で、立春の前日(節分)に「今までの穢れや罪を祓う」としていただき、立春当日に「汚れのない真っ白い身体に幸せが来ますように」としていただくのです。
「立春」は春の訪れを告げる日として、古来より大事にされてきました。
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和3年1月24日
お客様、ありがとうございます。
セイコーの創業者、服部金太郎の若い頃の逸話です。金太郎が奉公していた商店が破産しかかった。すると、金太郎は自分の預金を全部、主人の前に差し出して言ったという。「これはお店からいただいた給金の残りですから、自分で勝手に使ってはいけないと思い、貯めていたものです。それがお店のお役に立てて頂けるなら、この上の喜びはありません」。
この心のありようには気高いものさえ覚える。この気高さが金太郎に人生を大きく発展させた礎になったことは確かである。
京セラの創業者稲盛和夫が一貫して説いてこられたのも、「心を高めない限り、経営は伸びない」ということである。
その哲学は「才能を私物化してはならない」という一語に顕著である。
才能は天から与えられたものだから公のために使うべきで、私のために使ってはならないというのである。稲盛哲学の真骨頂である。心をその高みに置くことで、氏は今日の偉業を果たしたのだ。
心のありようがいかに大きな人生の差異となるか。そのことを肝に銘じ、自らの心を高め、運命を伸ばしたいものである。
『致知』編集長 藤尾秀昭
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和3年1月17日
お客様、ありがとうございます。
「露」金子みすゞ
誰にもいわずにおきましょう。
朝のお庭のすみっこで、花がほろりと泣いたこと。
もしも噂がひろがって蜂のお耳へはいったら、
わるいことでもしたように、 蜜をかえしにいくでしょう。
お庭の隅っこに咲いている花から、キラキラと光って露がひとつこぼれました。お花が泣いたとみすゞさんは思ったのです。もしも誰かが噂にしたら、ハチさんが、ごめんねと言って蜜をかえしに行くわと心配したのです。みすゞさんの詩には、優しさがいっぱいです。
心の絆が薄くなりがちな世の中です。このみすゞさんの優しさを、今こそみんなで取り戻したいものです。
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和3年1月10日
お客様、ありがとうございます。
二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにかよろこぶことだろう
ある人は「コオロギは野菜の根をちぎってしまうから、農薬をまいて殺してしまう」と言いました。でも私は、そこまでしなくてもと思います。野菜を少し食べたからと言って、農薬を撒くというのは行き過ぎです。コオロギも生きているのですから、野菜を食べることもあるでしょう。それもわずかな量です。
生きとし生けるもの、みな、必死で生きています。土の中にいるミミズも生命を持って生きています。ミミズは土を食べて栄養価のある土を排出します。ミミズがいなくなったら地球の土は死んでしまうと言われるほどです。ミミズがいないような畑では美味しい野菜は育ちません。本当の野菜の味はミミズがいる土だからこそ引き出されるのです。コオロギでもミミズでも生きとし生けるものすべてに慈悲の心で救いの手をさしのべるそれが、衆生無辺誓願度(仏教)の教えです。
生命の詩人 坂村真民著「願いに生きる」より
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和3年1月1日
明けましておめでとうございます
年があらたまれば心もあらたまる。
心があらたまればおめでたい。
正月だけがおめでたいのではない。
心があらたまったとき、それはいつでもおめでたい。
年の始めは元日で一日の始めは朝起きたとき。
年の始めがおめでたければ、朝起きたときも同じこと。
毎朝心があらたまれば、毎日がお正月。
あらたまった心には、すべてのものが新しく、
すべてのものがおめでたい。
きのうはきのう、きょうはきょう。
きのうの苦労をきょうまで持ち越すことはない。
「一日の苦労は一日にて足れり」というように。
きょうはきょうの運命がひらける。
また昨日の分までは背負ってはいられない。
毎日が新しく、毎日が門出である。
日々是新たなれば、すなわち日々是好日。
素直で謙虚で、しかも創意に富む人は、
毎日が明るく、毎日が元気。
さあ、みんな元気で新しい日々を迎えよう。
「道をひらく」 松下電器創業者 松下幸之助著
三六五日、日々是好日
よろしくお願い申し上げます。