MaruichiMaruichi

Life 感謝文

令和3年5月16日

お客様、ありがとうございます。

 東京大学教授福島智。九歳で失明、一八歳のとき突発性難聴で全盲ろう者になる。母、玲子の話。

息子のサトシはね、失明する前に眼圧が上がってね。もう、辛抱強い子やのに泣きました。普段泣かない子が泣くんですから、相当痛かったと思うんです。サトシの皮膚はミイラみたいに皺が寄ってね。その後、最後の手術をされたけど、眼圧が上がり切っていてもう手に負えなかったですね。

 サトシの入院費用などを出してくれていた祖父が、智の目が見えなくなったと聞いたら、もう、泣いて、泣いてね。家で祖父の姿を三日間も見かけないと思ったら、家の二階へ上がって泣いていたそうです。その時、智はね、自分は失明しているのに、祖父が泣いていると聞いたら「お祖父ちゃんに電話をかける」と言って、「お祖父ちゃん、泣いても仕方ないんだよ。するだけのことをしてこうなったんだから。世界中で一番えらい先生が診てもダメな時はダメなんだよ」と。そして「これから先、どういうふうに行きていったらいいかを考える方が大事だと思ってるんだよ。僕は大丈夫だからね」祖父はそれから余計泣いたと言いました。

 本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和3年5月9日

お客様、ありがとうございます。

子どもは皆、自分のお母さんを選んで生まれてくるのだそうです(わずかながらお父さんの場合も)。それにはいろいろと理由があって、「お母さんを幸せにしたいから」「お母さんが寂しそうだから」「お母さんを笑顔にしたいから」・・・さらに生まれてくる日もピンポイントで、名前すらも自ら選んでこの世に出てきます。

名前は胎内記憶の中で育まれ、まさにその人のアイデンティティです。小さい頃に呼ばれていた名前を覚えていますか?「まさあき」さんなら「まあちゃん」とか「まーくん」とか、「みちこ」さんなら「みっちゃん」「みーちゃん」とか。お母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃん、いろんな人から1日になんどもなんども呼ばれた自分の名前。

大人になると名字で呼ばれる関係性になります。一度目をじっとつむって試してみてください。名字で「○○さん、○○さん」と何回も呼ばれた時と「まあちゃん、まーちゃーん」と何回も呼ばれた時。その感覚はまったく違います。「まあちゃん」と何回も呼ばれると心底から温かく懐かしい記憶が甦ってくるのです。認知症の患者さんですら、「まあちゃん」と呼ばれたら「はい」と返事をするのだそうです。

名前を呼ぶとき、計り知れないくらいの愛情が満ちあふれているのです。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和3年5月2日

お客様、ありがとうございます。

青森県の白神山地近くに「森のイスキア」という施設があります。この施設は全国から来る悩みを抱えた人たちを手料理でもてなす場です。ここに日本のマザーテレサと言われる佐藤初女(ハツメ)さんがいらっしゃいました。

 「はじめは胸が詰まって食べづらくしていますが、食事がおいしいとだんだんと胸の中の物が吐き出され、やがて自分で答えを出して行かれます。なぜ食べるだけで、これほど変わるのか。私はお米や野菜、すべての食材にいのちがあると考えています。野菜のいのちが私たちの体に入り、生涯一緒に行き続ける、これを”いのちのうつしかえ”と呼んでいます。

 そして私はその食材のいのちを生かすように調理したいと常に思っています。緑の野菜を湯がくとき、これまでよりもいっそう鮮やかな緑に輝き透明になる瞬間があります。この一瞬を逃さず引き上げて食べるととてもおいしい。緑の野菜だけでなく、昆虫も魚も物も何でもいのちが変わるときは透明になるものです。人の心もそのように素直で透明でなければいけないとここ20年くらい思い続けています。」

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和3年4月18日

逆境に立たされた場合、どうすればいいのでしょう?

 私は、逆境に立ったとき、自分で試したり、理論的に考えてみて得た「策」があります。どんな人であれ、もし自然な逆境に立たされた場合には、第一に、「これは自分のつとめなんだ」と覚悟するのが一番だということです。その立場に満足し、身の程をわきまえて、「どんなに心をイラだたせても、これは天命なのだからどうしようもない」とあきらめる。こうすれば、どうしようもない逆境の中にいても、平常心を保てるでしょう。ところが、こんなときにすべてを人為的なものだと解釈して、「人間の力でどうにかできる」と考えるなら、やたらと苦労の種を増やすばかりか、苦労しても報われず、最後には疲れ切ってしまいます。これからどうすればいいかを考えることすらできなくなっていまうでしょう。

 コロナも自然の逆境。自然な逆境の中で行きていくには、まず天命を受け入れることです。そして、ゆっくりと来るべき運命がくるのを待ちながら、たゆまずくじけず勉強するのがいい。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和3年4月18日

お客様、ありがとうございます。

明日十九日は毎月の食育の日。

 朝ご飯は一日の元気の源。朝ごはんを食べると、午前中に活動するための準備が整います。朝ごはんを抜くと、エネルギー不足で集中力がなくなったり、疲れたり、イライラしたりするなどの影響があります。

 朝ごはんを食べることでエネルギーや栄養素が補給され、五感も刺激されて体や脳が目覚めます。そして、寝ている間に低下した体温を上昇させます。また、よくかんで食べることで、脳に刺激を与えて脳の働きが活発になるほか、胃に食べ物が送り込まれると帳が動き始めて、朝の排便を促します。

 朝ご飯は必ず食べましょう。

 朝ごはんを抜くと、かなりの空腹状態のところへ昼ご飯が入ってくるので、血糖値が急激に上昇してしまい、それを下げようとしてホルモンインシュリンが出るので、この時摂った栄養が脂肪に変わってしまうのです。また、眠くなったりだるくなったりし、いわゆる低血糖の状態になります。体に負担をかけないためには、三食きちんと食べるのが大切です。

 また、朝食抜きは一歩間違うと筋肉量の減少につながり、運動能力の低下などを引き起こすことがあります。 

本日のご来店心よりお待ち致しております。