MaruichiMaruichi

Life 感謝文

令和6年3月23日

お客様、ありがとうございます。

昭和時代、宮本武蔵や新平家物語で一世を風靡した小説家、大衆文学王の吉川英治さんの話。

「逆境の時代に僕はいろんなこと、例えば船腹の垢落としから、行商、印刷屋からいろいろやったんだけどね、不景気の時なのですぐに放り出された。そのつど新しい職を自分で探さなければならなかったんだ。

ようやく面接先が見つかったと思うと、事業主が履歴書を見せろと言うんだ。私はおっかなびっくり履歴書を見せるのです。すると事業主が、僕の履歴書を見て、嘲りの顔で僕を見るんだ。あの時のことを思い出すとゾッとするよ。私の履歴書はね、二行で済んだんだ。第一行、小学校中退、第二行、賞罰なし。天にも地にもこれきりの履歴だ。だから、相手がフフンと鼻で笑う。

学問がないというのは恥ずかしいことで、その頃の私は「他山の石」と「路傍の石」の区別がつかなかった。「僕は他山の石だ」と言ったら笑われたよ。本当に恥をかいた。これが発憤の元だった。

それからと言うもの印刷屋にいたので百科事典を五十回読んだよ。」彼はすごい努力家だったのです。

「努力に勝る天才無し」ということでしょう。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和6年3月16日

お客様、ありがとうございます。

今、文部科学省は全ての児童生徒に一人一台デジタル端末を配っています。

東北大学の川島隆太教授は、独自の実験結果をもとに、オンラインは「脳の発達不全」「集中力低下」「学力低下」など脳へのダメージを招くと警鐘を鳴らしています。

学校にコンピュータの数が多い国ほど、数学の成績が下がる。

学校でコンピュータを閲覧する時間が長いほど、読解力の成績が下がる。

スマホを使えば電話番号を忘れる。カーナビを使えば地図の読み方を忘れる。キーボード入力をすると漢字が書けなくなる。脳の機能はどんどん失われていきます。実際に、スマホを始めれば成績が下がり、手放せば成績が上がるというデータも明らかになっています。デジタル端末を多用する公教育がこのまま広がれば、九割方の子どもたちが自分で考える力を失っても、何の不思議もありません。教育関係の皆さんが、なぜ多額の予算を投じてこのようなことをおこなうのか。

今、日本の教育は多くの問題点を抱えています。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和6年3月9日

お客様、ありがとうございます。

大事なお仕事の前に磨いていかれるお客さんが多いから、いつも一所懸命磨かせていただくんです。お客さんの中には、私が磨いた後で商売が上手くいったり、貧乏だったのに社長になったりして、喜んでまた来てくださる方もいるんですよ。

「おばさんに磨いてもらうと、いいことがあったよ」って(笑)。

靴墨を布でやると、靴墨が布のほうに入っちゃうから、直接手で塗り込んで靴に染み込ませるんです。自分の手は汚れたら洗えばいいでしょ。でも、そのおかげで指紋がなくなっちゃった。

四十で始めて、いま九十二だから、もう五十二年。あっという間だね。座ってやってるから、楽そうに見えるでしょ。でも、腰は痛いし、脚は痛いしね。仕事は大変だけど、辛いとは思いません。仕事があってしあわせって思わないとダメね。

だって、九十二にもなって仕事なんてないでしょ(笑)。どんな仕事でも、私はいまも、土日以外はずっと働いてるから、元気で長生きしてると思うんですよ。

銀座の靴磨き 中村幸子さん(九十二歳)

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令和6年3月2日

お客様、ありがとうございます。

野菜を食べるとき、皮をむいてから調理して食べる人が多いと思います。

しかし、野菜の皮には栄養価が詰まっていることをご存知でしょうか?

野菜の皮には、健康に欠かせないさまざまなビタミン、ミネラル、抗酸化物質が含まれています。

例えば、じゃがいもの皮には、カリウム、ビタミンC、食物繊維。トマトの皮には、がんや心臓病のリスク低減にもなる抗酸化物質であるリコピンが詰まっています。

また、野菜の皮には栄養価の高さに加え、不足しやすいと言われる食物繊維も含まれています。

食物繊維は、消化を整え、コレステロール値を下げ、便秘を予防する働きがあります。

また、食物繊維の摂取量を増やすことができ、ヘルシーな体づくりをサポートしてくれます。

野菜の皮の栄養を享受するためには、できるだけ無農薬有機栽培の野菜を選ぶことが大切です。野菜の皮には独特の風味や食感があることが多く、野菜の皮を残すことで、料理に複雑さが加わり、より幅広い味を楽しむことができるのです。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和6年2月24日

お客様、ありがとうございます。

三年前に主人が入院し、子供三人を抱えた私は、家業の鉄工所を続けるために必死で働きました。

ある雨の日。得意先にできあがった製品を届ける途中、それを落としてしまい、交差点のど真ん中で、品物は箱が破れて四方に飛び散ったのです。雨に濡れ自動車にひかれそうになりながら、拾い集めている私のまわりに、いつの間にか人が集まってきて、一緒に拾い始めてくださいました。

近所の女子高の生徒数名とお年寄り夫婦、それに赤く髪を染めた男の子たち。

一進一退を続ける夫を気にしながらも働き続けていた私は、心身ともに疲れ果てていました。

ところが、その日に私を助けてくださった方々はまるで神の使者のように私を元気づけてくださいました。何も言わず黙々と拾い集めてくださっている後ろ姿を見ながら、涙と雨で周囲がかすんでいったのを覚えています。

それ以後、私は皆様にお返しをする思いで、日々の小さな出来事にも関心を寄せ、役立つことがあれば進んで行うようにしています。ほんの小さな親切でも、人の生き方を変えることだってあるのです。

(大阪市加藤洋子)「涙が出るほどいい話」から

本日のご来店心よりお待ち致しております。