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Life 感謝文

令和7年5月3日

お客様、ありがとうございます。

「一物全体食」と言う考え方があります。
ウチの実家は百姓だったので、出来た野菜はものすごく大切にしていました。大根や人参の皮は勿論、剥いたことはなかったし、ゴボウはタワシで洗って泥を落とすだけ。つまり全体を丸ごと食べるのです。食べ物の命をひとつもムダにせず、余すところなく有難く頂くのが当たり前でした。
ここの料理教室でも、野菜の皮は剥かない、あくも取らないへたや芯やひげ根も工夫してすべて使っています。人参もゴボウも皮の部分に一番栄養があるのです。ジャガイモだけはソラニンがあるので例外ですが、他の野菜は丸ごといただきます。今まで捨てていた大根や葱などのへたをざるに集めてもらって、いっぱいになると細かく刻んだその野菜に小麦粉と卵を混ぜてお好み焼きを作ったりします。魚でも頭から尻尾まで片手に乗る位の魚が全部食べられるので良いでしょう。
              「病気になっても病人にならない生き方」米澤佐枝子著
「一物全体食(ホールフード)」は、栄養素を余すことなく摂取でき、捨てることが多い部分は実は栄養満点。とうもろこしやキャベツの芯はうまみや甘み成分なので出汁を取ってもおいしい。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年4月26日

お客様、ありがとうございます。

料理は最高の脳トレ・筋トレ 健康料理講師米澤佐枝子
最近は、身体はあまり動かさない人が多いですね。動かなければカロリーが消費できません。すると溜まったものはお腹のゴミになってしまうのです。身体は使わないと衰えていきます。歩かなければ足は弱くなる。頭も使わなければ脳みそが「私は必要ないのね」とボケてくる。億劫がって身体を粗末にしてはいけません。脳も身体も使うためにあるのです。東城先生もお風呂で開脚したり、よく運動していました。九十四歳まで私を叱り続ける力はそこにあったのですね。有難いことです。そういう意味でもお料理は最高なのです。
献立を考えることからはじまり、手順を工夫し、足で立って手も使う。大根を煮ている合間におひたしを作ったり、お味噌汁が沸騰しないように気をつけながらキャベツを水洗いしたり、当たり前のように一遍にいくつものことこなしているのです。ですから、料理するのを止めた途端に認知症が始まる人は多いです。
健康のためには、食べ物と毎日の生活が一番大切です。「病気になっても病人にならない秘訣」は、掃除・洗濯・料理をきちんとすることです。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年4月19日

お客様、ありがとうございます。

日本には四季折々に旬のものがあります。旬の食べ物は生命力が漲っていて、食べれば格段に免疫力がアップします。
春に顔を出す蕗の薹や芹、ウドなどの山菜は冬の間身体の中に溜まってしまった老廃物を解毒し排出を促してくれます。春は苦みが基本の味。
これが肝臓の働きを助け整えてくれるのです。
またビタミンCたっぷりの春キャベツや新タマネギも、この季節ならでは。甘さも増して美味しい。
タマネギは血液をさらさらにする効果があるのですが、水にさらすと水溶性なので栄養分が溶け出してしまいます。新玉葱なら柔らかくて辛みも弱いので、切ってそのままサラダで食べられます。
夏は「酸味」、その素はクエン酸で、暑さや疲れを取り夏バテを予防してくれます。代表格が梅干しです。そして身体の熱を逃してくれるキュウリやナス、トマト、スイカなどです。
秋は穀物と根のものをたくさん頂き、冬の寒さに備える季節。さつまいも、里芋、長芋など。
冬は身体を温めてくれる根菜類を多めに料理しましょう。ゴボウ、人参、蓮根、里芋、大根など。
お鍋に欠かせない長ネギや白菜も冬が旬です。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年4月12日

お客様、ありがとうございます。

「損得より尊徳に生きる」
「人は全身全力を尽くして一生懸命に働いて天に貸してさえおけば、天は正直で決して勘定違いはありません。人ばかり当てにして、人から礼を言われようとか褒められようとかそんなケチな考えで仕事しているようでは、決して大きなものにはなりません。労働は神聖なもので、決して無駄になったり骨折り損になどならない。
 正直な労働は枯れもせず腐りもせずちゃんと天が預かってくれる。どしどし働いて、できるだけ多く天に預けておく者ほど大きな収穫が得られる。
私ははじめからこういう考えで、ただ何がなしに天に貸すのだ、天はいかにも正直でした。
三〇年貸し続けたのが、今日現にどんどん帰って来るようになりました。
陶業・商事の企業集団森村財閥 森村市左衛門の言葉
現代は「損得」勘定で働くひとが多いですが、昔の人は「尊徳」を基準に働いてきたものです。
勤勉こそ人間に財と思い天に貯金していきます。
「陰徳あれば陽報あり」。人知れず徳を積んでいる人には必ず良い報せがあるのです。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年4月5日

お客様、ありがとうございます。

子どもたちの近視が増えている。仕方がないと見過ごされてきたが、近年の科学研究で危険性が見えてきた。視野が狭まり、失明の原因になる緑内障のリスクが、軽度の近視でも数倍に高まる。
強度の近視の場合、失明につながる近視性黄斑症のリスクは約850倍に達する。今のままでゆけば、膨大な人数が失明し、生活に不便を抱える未来が待っている。
原因は生活環境の変化だ。屋外で活動する時間が減り、タブレット端末やスマホを見る時間が増えた。WHOでも、「近視パンデミック」と警鐘を鳴らす。日本の実態は、十四歳男女の83%、30人学級の内、25名が近視と言う。一〇年前から、三~八歳で近視になった子供が増えた。発症が早いと視力も下がりやすく強度の近視が増える。近視に悩む台湾は、スマホやタブレットなどを三〇分見たら一〇分休憩をとり、毎日最低一二〇分野外で強い日光を浴びる事を推奨している。
シンガポールも同様な対策を取り成果を上げている。
                  日本経済新聞コラム「迫真」 三月二十七日
避けては通れないデジタル化の時代であるが、このまま見過ごしていいのだろうか。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。