MaruichiMaruichi

Life 感謝文

令和6年4月27日

お客様、ありがとうございます。

うちの地方では麦踏みというのがあるんですよ。麦は少し伸びたら踏み倒す。一週間後、また踏み倒す。三回くらい繰り返すんですよ。

小さい頃、私はそれが不思議でならなかった。ある日、母に「どうして何度も麦を踏み倒すの」と聞いたら「踏まれた麦は上を向いてスクスク育っていくが、踏まれない麦は冬に霜や雨が降るとしおれてしまって作物にならない。人間も同じだよ。小さい頃や若い頃に苦労して、踏まれて踏まれて大きくなった人間が将来大物になるんだぞ」と教えられました。

もう一つ心に残る教えがあります。台風が去った後、母が「あれを見てごらん」と指した方向に、大木が何本も折れて倒れていたのです。一方で、大木の横にある竹やぶの竹は一本も折れていない。母は「竹にはところどころに節がある。だから強いんだ。人間も遊ぶ時は遊んでもいいが、学ぶ時は学ぶ。きちっとけじめ(節)をつけないといけない」と教えてくれました。

「節ありて竹強し」なんですね。

これらの教えが辛い時、私の支えでした。

小嶺忠敏 国見高等学校サッカー部総監督

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和6年4月20日

お客様、ありがとうございます。

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が球場で見せた〝自分ルール〟に日本のファンが注目している。些細な行動ではあるものの「どんだけ聖人なんだよ」「日本人の誇りですね」「彼の身上の一つなのよね」と称賛の言葉が寄せられた。

ミネアポリスで行われたツインズ戦の、ある場面をとらえた映像がSNSで話題になっている。

ドジャースの選手たちがベンチへ引き上げていく場面、グレーのビジターユニフォームの上に、青いジャケットを着た大谷はなぜか左右へ不規則な歩き方で、スタスタ歩く他の選手に続いている。

よく見れば、ベンチ前の芝生に書かれたスポンサー企業のロゴを踏まないように、芝生の部分だけを選んで踏んでいるのだ。

「チームが変わっても絶対ロゴは踏まない男」

「大谷さん、どこまで気を配るねんw」

「朝から尊いもん見せつけられてほっこりしたやないか日本人の誇りですね」

さらに「敷居や畳縁を踏まないという躾が幼少期からちゃんとされてた家庭なんだろうな…」。

日本の誇り、日本人の鏡、嬉しいですね。

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和6年4月13日

お客様、ありがとうございます。

「道」                         相田みつお

長い人生にはなあ

どんなに避けようとしても

どうしても通らなければ

ならぬ道

というものがあるんだな

 

そんなときはその道を

だまって歩くことだな

愚痴や弱音は吐かないでな

 

黙って歩くんだよ

ただ黙って

涙なんか見せちゃダメだぜ

 

そしてなあその時なんだよ

人間としてのいのちの

根がふかくなるのは

 

入学式、入社式、始業式。

人生旅立ちの日を迎えた皆さん。

毎日が修行。道は明るい明日に続いている。

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和6年4月6日

お客様、ありがとうございます。

「徳は孤ならず、必ず隣あり」  論語

どんな時も、思いやりの気持ち(徳)を持っている人は、決してひとりぼっち(孤)にはならない。きっとあなたを理解できる優しい心の人(隣)が現れて助けの手を差し伸べてくれるはずです(現代語訳)

先月三十日、論語塾で有名な安岡定子さんが来宮されました。講演会(鹿銀日向経友会)の前に、伊勢ケ浜保育園で、年長の園児二十五名とご父兄を交えて、初めての論語塾が開催されました。

子曰わく「性、相近し。習い、相遠し」(人は生まれた時はみな同じ、生まれた後の学びや習慣で差が大きくなる)。定子先生の声の後を、一節ごとに園児達は、声を張り上げて先生の後について行きます。途中質問も飛びます。皆ハイハイと手を上げて、思うままに答えます。そしてわかりやすい先生のご説明。

一時間のお勉強、皆さん全員熱心にお話を聴いていました。素晴らしい園児達でした。小学校に上がる前に、論語に親しむことができるなんて、きっと、徳のある人生、倖せな人生となることでしょう。

「徳」と言う言葉が、なんとなく忘れられている今、私達大人こそ、もう一度、論語(仁義礼智信)を紐解いてみるべきではないでしょうか。

本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和6年3月30日

お客様、ありがとうございます。

「帽子いっぱいの花びら」

私が甲状腺腫の手術をしたのは、ちょうど十年前の桜の季節であった。

長男の通っている小学校の東隣にあった病院に入院し、手術を終えた。学校からの帰り道、立ち寄った長男は、心配そうにのぞき込み、黄色の通学帽いっぱいに入れた桜の花びらを、私に差し出した。

「落ちているのではなく、ひらひら舞い落ちる花びらを帽子に受けたんだよ。お母さんにきれいな桜の花びらを見せたかったから……」。

そんな長男のけなげな贈り物に、身体中優しさに包まれた私は、ホロリとしてしまった。長男が小学校二年の時のことだった。

今では見上げるように大きくなり、懐かしい子育ての遠い昔の一ページである。

優しさを教えてくれた出来事であった。

ありがとう。

那珂町 小野瀬静子(四十三歳)

小さな親切運動本部 「涙がでるほどいい話」から

あちこちで、桜が咲き始めました。山桜は満開。

春です。鶯も鳴いています。桜との思い出が懐かしく蘇って来る方も多いことでしょう。

本日のご来店心よりお待ち致しております。