MaruichiMaruichi

Life 感謝文

令和5年10月21日

お客様、ありがとうございます。

 

「石ころ」        金子みすゞ

きのうは子供を ころばせて

きょうはお馬を つまずかす。

あしたは誰が とおるやら。

 

田舎のみちの いしころは

赤い夕日に けろりかん。

 

「うらない」       金子みすゞ

夕やけ 小やけ

赤い草履 飛ばそ。

赤い草履 裏だ、

も一度 飛ばそ。

 

表 出るまで、

何べんでも 飛ばそ。

夕やけ、 小やけ、

雲まで 飛ばそ。

 

とおい、遠い、昔。

でも、なつかしい。 日本の美しい秋でした。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和5年10月14日

お客様、ありがとうございます。

侍ジャパン、世界一。栗山監督の言葉。

強い組織というのは自分の都合よりも、チームの都合を優先し、全員がチームの目標を、自分の目標だと捉えていることだと思っています。

そういうことを伝えるために、三十人の選手全員に手紙を、慣れない墨筆で一枚一枚書きました。

それを各人の部屋に置かせてもらったんです。

真心ってそういうものでしか伝わらないと思うのです。「あなたは日本代表チームの一員なのではなく、あなたが日本代表チームなのです」。全員に「俺のチームだ」と思ってやってほしかった。

そのため、普通はキャプテンを一人指名するわけですが、今回は全員がキャプテンだと。正直言って、僕が相手できるような選手たちじゃなくて、本当にトップクラスの選手が揃っていたので。

そうしたら、初日の練習が終わった後、ダルビッシュが僕の部屋に来て「監督、全員キャプテンOKです。あれ、いいですね。しっかりやります」。野球の試合は九人しか出場できません。要するに、他人事にするチームはやっぱり勝ち切らないと思うんですよ。一人ひとりが「俺がキャプテン」という思いで、戦えたのが第一の勝因です。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和5年10月7日

お客様、ありがとうございます。

右手で幼い孫の手を引き、左手に大荷物を抱えて駅へ向かっていたら、突然の雨。困っていると、誰かが傘を差し掛け荷物を持ってくださった。

「ありがとうございます」と見上げた顔に見覚えがあった。彼も「あっ」と声を上げた。昨年のこと、駅で財布をなくして困っていた青年に切符を買ってあげた、その彼だったのだ。「あれ以来です、ボクがこんなお節介をするようになったのは…」。

私が小さな親切をしたのにもきっかけがあった。五年前、足首を捻挫した私は杖にすがってバスに乗り、病院前で降りるとき小銭を料金箱に入れ損なった。百円玉が転がって見えなくなった。運転士さんは「いいですよ。後で探しますから」と仰ってくださり、乗客の皆さんは座席の下を見てくださり、近くのお二人が私を支えておろしてくださった。その時の嬉しさが忘れられなかったのだ。ささやかな思いやりが巡って、いま青年を通して戻ってきた。心がホカホカと温かくなった。駅につく頃雨はやんだ。

宮崎市竹内博子 当時六三歳 小さな親切運動本部「涙が出るほどいい話」より

ちょっとした優しさや思いやりを、お互いに。

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和5年9月30日

お客様、ありがとうございます。

 

あんなに世話をしてやったのに

ろくなあいさつもない

あんなに親切にしてあげたのに

あんなに一所懸命つくしたのに

のに… のに… のに…

 

「のに」が出たときは ぐち

こっちに「のに」がつくと

むこうは「おんにきせやがって…」と思う

 

庭の水仙が咲き始めました

水仙は人に見せようと思って

咲くわけじゃないんだなあ

ただ咲くだけただひたすら…

(中略)

人間のように

「のに」なんてぐち

一つも言わない

だから純粋で

美しいんです。

相田みつを

本日のご来店心よりお待ち致しております。

令和5年9月23日

お客様、ありがとうございます。

「彼岸」と「河の向こう岸」。その反対側の迷いや煩悩に満ちた、私たちがいる世界を「此岸」。

彼岸(あの世)は西に、此岸(この世)は東にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸がもっとも近づく日。こちらの岸にいる私たちが、向こう岸にいる先祖を偲ぶにはぴったりの日というわけ。春分の日の趣旨は「自然をたたえ生物を慈しむ」こと、秋分の日は「祖先を敬い亡くなった人々を偲ぶ」こと。

日本人は、自然と一体になって生きてきた農耕民族としての歴史があり、自然に対する感謝や祈りが先祖への感謝の気持ちにもつながり、大切な行事となっていったのです。

仏教では、お彼岸の中日をはさんで前後三日間は、一日に一つずつ、計六つの修行を行う期間とされています。六つの修行とは、 ○布施(人に施しをする)○自戒(自分を戒める)○忍耐(不平不満に耐える)○精進(努力する)○禅定(心を安定させる)○智慧(真実を見る智慧をつける)

六つの修行を行うことで、悟りの世界である彼岸に至る。六つの修行のうちの一つでも心がけて日本人の心を子や孫に伝えてゆきたいものです。

本日のご来店心よりお待ち致しております。