感謝文
令和6年7月27日
お客様、ありがとうございます。
1996年のオールスターゲーム。
前年本塁打王で「パ・リーグ一番」と天狗になってしまい、今年は全然打てない、焦るばかり。
一方イチローは3年連続の首位打者へ驀進中。そのイチローと二人で外野をランニングしながら、彼に「モチベーションって下がらないの?」と尋ねました。「小久保さんは数字を残すためだけに野球をやっているんですか?」「まぁ残さないとレギュラーを奪われるし……」すると、イチローは私の目を見つめながらこう言ったのです。「僕は心の中に磨き上げたい〝石〟がある。それを野球を通じて輝かせたい」衝撃でした。
それまでは成績を残す、有名になることばかりを考えていた私。この日を境に、野球の練習だけではダメ、人間力をもっと高めなければと思い、空いている時間は読書をすると決め毎日実践しました。野球を通して人間力を鍛えるというスイッチが入ったのは、彼の言葉があったからこそ。
後年、「あの時のあの言葉のおかげで俺の野球人生がある」と感謝の言葉を、イチローさんに何度言ったかわかりません。
元WBC監督 小久保裕紀
甲子園野球でも、勝てるのは人間力。読書一番。
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令和6年7月20日
お客様、ありがとうございます。
人間の脳の中で勝負脳に影響力の強いのが、五つの本能「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」「伝えたい」「自分を守りたい」です。この美しい自己保存の本能を活かせば、チームは実力以上を発揮でき、勝負に勝てるのです。
二〇二二年、北京オリンピック銀メダルのカーリング日本女子代表ロコソラーレのメンバーが、「そうだね」という言葉。競技中の会話の中で、小鳥のさえずりのようにさえ聞こえた「ソダネ」「ソダネ」という言葉、試合を和気藹々のうちに勝ち進んでいった情景を思い出すでしょう。
後から何を言うかに関係なく「そうだね」と同調して会話を始める。すると話す側は、否定されることへの恐怖心がなくなり、聞く側も相手の言うことに興味を持ち、受け止めるようになります。
すると、「仲間になりたい」「自分を守りたい」という本能が活きて、結束力が高まりお互いの潜在能力が引き出されるのです。これが「勝負脳」です。この言葉は、二〇一一年サッカー女子W杯で初めて、優勝したなでしこジャパンに、チームメイトと話す時は必ず「そうだね」と言ってから話しなさいと、教えた言葉でした。
スポーツ脳科学者 林成之
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令和6年7月13日
お客様、ありがとうございます。
アメリカのスタンフォード大学教授ルイ・スターマン博士の「長寿計画」という著書に、七十歳を超えて健在の高齢者には、共通した性格があると、発表されています。それは「勤勉性・誠実性・良識性」の三つであるというのです。
成る程と思うのです。自然界の生物は皆必死に生きています。必死に生き、生物を獲らなければ、生命を維持できません。地球上のあらゆる生物にとって勤勉誠実は自己の生命を維持するためには絶対不可欠の要素なのです。
新、一万円札の顔となり、五百社もの会社を興した、渋沢栄一にこんな言葉があります。
「おのれ別に人にすぐれし才芸あるにあらねど、ただこの年月、一つの真心をもて、万のことに当たりつれば、何事につけても、さのみ難きを覚えず」(自分は人よりすぐれた才能はなかったが、どんなことにも真心を尽くしてやってきたから万事うまくいった)と言っています。
孔子が生涯貫いたという「忠恕」(真心を尽くし、人を思いやる)を、栄一もまた死ぬまで貫こうとしていました。目指せ、健康長寿百歳です。
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令和6年7月6日
お客様、ありがとうございます。
日本でも、数はまだ少ないものの、学校給食の有機化に取り組む自治体は急速に増えている。
千葉県いすみ市は、2015年度から学校給食に地元産の有機米を採用。米農家の協力を得て有機米の生産量を徐々に増やし、2018年度には全量が有機米に切り替わった。また、給食用の野菜の有機化にも着手し、現在までに8品目の有機化に成功。市農林課の鮫田晋さんは、「すべての野菜を有機化するのが目標だ」と話す。
同じ千葉県の木更津市でも、学校給食用の米を有機米に切り替える事業がスタート。石川県羽咋市や、長野県松川町、愛知県東郷町などでも、有機農産物や有機農法と同等の栽培方法で育てた農産物を、学校給食に取り入れ始めている。
東京武蔵野市では、ほとんどの食材を、オーガニックや、それに準じた食材を使った安全給食を実施し、学力も高くなったのではと言われている。
学校給食の有機化は、子どもの健康のためだけでなく、地方の過疎化に歯止めを掛け、地域経済活性化の起爆剤にもなるといわれている。
宮崎県でもオーガニックビレッジが増えています。「学校給食」是非挑戦してほしいものです。
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令和6年6月29日
お客様、ありがとうございます。
「質問の手を挙げたら昇格」松下幸之助の判断基準 ある時、幸之助さんは「わしは創業期から従業員によう話をしたもんや。その後で時間があれば〝なんぞ質問ないか〟と聞くようにしていた。
そしてパッと手の挙がる従業員の名前を覚えておく」と言われました。「覚えてどうなさるんですか」と聞くと「昇格」とおっしゃったんです。
まさか、冗談でしょう?するとこんな説明をしてくださったんですね。
「わしは現場の情報を皆から得たくて聞いている。でも、もう一つ理由があるんやで。」
「それは何か?誰が松下を継いでくれるか、経営の幹部になってくれるか。後継者を求めているんや。わしが質問ないかと言った時にパッと反応できるためには、まず問題意識が必要や。また皆からええ格好しいと冷やかされるし、勇気も要る。
でもわしが『質問ないか』と言った時に、これを絶好のチャンスと受け止めて行動で示せる、そういう逞しい人材を後継者にせずして会社の発展はない」と言うんですね。
岩井虔(PHP研究所専務)
人に話を、質問が出来るほど真剣に聴く。そんな人は、必ず成功出世するものです。
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