感謝文
令和6年8月31日
お客様、ありがとうございます。
おいしいものを食べると、人は幸せな気持ちになります。おいしいものを食べると人は元気になります。おいしいものを食べると、人は明日へ向かう活力が湧いてきます。
食事を楽しめる生きものは、おそらく人間だけかも知れません。私たちは生きていくために、毎日食事をします。人としての生命活動を維持し、成長するために必要な栄養素を得ているのです。
しかし、食べるという行為の持つ意味は、それだけではないはずです。私たちは、食べることを通して家族や仲間達と喜びを分かち合い、心の豊かさを手に入れているのです。
一口食べるごとに喜びを感じ、ゆっくりと味わいながら会話を楽しみ、つくってくれた人のことを思って感謝する。食事を楽しむことは、人生をより豊かなものにしてくれるのです。
三つ子の魂百までと言います。食事や食卓の団欒から、幼い時に受ける親からの愛情はとても大切なものです。手造りの料理と楽しい家族団欒。たっぷりの愛情を注ぎ、自己肯定感を育ててあげるためにも食卓での家族団欒は最高の場です。
「食べることは生きること」です。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和6年8月24日
お客様、ありがとうございます。
人はなぜ一所懸命生き、一所懸命働くのでしょう。私は人生は長く複雑な「あみだくじ」だと思っています。右に左に折れ曲がりながら進んでいく「あみだくじ」です。前に進めない、道が見えないと悩み、もがき、あがき、耐えなければならない苦しい時期は誰にでもあります。でも一所懸命生きていると、不思議と出会いがやってくるもの。まるで「あみだくじ」に加えられた一本の横棒のように。その出会いが方向を変えてくれます。
すると、これまでと違った景色が広がっていきます。まるで心の霧が晴れるように。
一所懸命生きて一所懸命働いていると、必ず良い出会いがあるのです。しかし、逆もまた真なり。手を抜いて生きようとすると出会ってはいけない人と知り合ってしまうこともあります。人は、人との出会いによって行くべき方向も、そうでない方向にも導かれてしまうものです。人は行くべき方向に導いてくれる人と、出会うために働くのではないでしょうか。豊かで、本物の生き方をしている人との出会いが人を成長させてくれます。
一所懸命生きていれば、良き縁が寄ってきて引き上げてくれるものです。
リッツカールトン 高野登
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和6年8月17日
お客様、ありがとうございます。
一人ひとりの人間の中には
どれだけ多くの人達が
重なり重なり 生きていることでしょうか
臨済宗 龍源寺住職 松原泰道
百一歳の天寿を全うされた禅の高僧・松原泰道さんのお言葉です。言われてみてその通りだなあと思います。一人の人間が、赤ちゃんとして生まれ幼少期を過ぎ、成人して大人になり、やがて生を終える。父母兄弟、縁戚、学校の先生、友達、近縁の人、会社仕事を通じて出会った人達。
私達の人生は直接間接、どれだけの人とご縁を得てきたか、計り知れないものがあります。
そして、ご先祖様を始め、もう二度とお会い出来ない人達とのご縁も沢山ありました。
お盆も終わりました。一昔前までは、どこの家庭にもお仏壇がありました。ロウソクに火を灯し、仏飯やお茶、お香などをお供えし、朝夕、手を合わせます。その親の姿を見て、子供達も自然と真似をし、仏様や今は亡きご先祖に対する感謝の気持ちが芽生えました。それは日本の良き伝統、素晴らしい習慣でした。大切にしたいものです。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和6年8月10日
お客様、ありがとうございます。
パリ五輪、阿部一二三が東京大会に続く2大会連続の金メダルを獲得。この試合後、畳から降りる際に、正座して頭がつくほど深々と一礼。この所作にSNS上のファンから感動の声。ツイッター上には、「所作、佇まい、全てが強者独特の美しさを醸し出してる。畳を去る時の正座しての一礼なんて芸術だった」「最後の正座して礼をする姿に鳥肌がたったよ」と。強さだけでなく礼儀正しさに圧倒されたかのような声が多かった。
さらに「試合中の格好良さと礼の正しさと試合後の可愛さが大谷選手と重なる」。世界で勝つ選手の共通点を指摘する声もあった。パリ五輪で連日メダルラッシュが続く柔道日本代表。その強さの裏で見せる日本人らしい礼儀正しさに、「世界に日本人の礼儀正しさ見せられたと思う」と称賛の声。
柔道男子八一キロ級、旭化成の永瀬貴規が金メダル獲得までほぼ指導をもらわず、決勝後も全方向に対しお辞儀をしながら静かに畳を降りる所作にも。女子四八キロ級で金メダルの角田夏実は試合後、対戦相手と互いの健闘を称え合うと、畳に向かって静かに一礼。称賛が相次いでいた。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和6年8月3日
お客様、ありがとうございます。
有機農業運動の中心、簗瀬義亮医師との対話。
有吉…「ホリドール(パラチオン)で事故死や自殺をした数は、一年に五百人近くもいますね」
簗瀬…「実際は、その十倍も多いですよ。主人が胃病で毎日不機嫌だ。酒ばかり飲んでる。主婦は自律神経失調症になった。息子はノイローゼで井戸に飛び込む。お爺さんが首を吊った。」こうして一家が全滅した例を簗瀬先生は怒りを抑えるようにして幾つも話してくださった。
有吉…「すべてホリドール(パラチオン)ですか?」
簗瀬…「いや、今使われている農薬のほとんどが長く多用すれば同じ事です。ホリドール以外の有機リン剤は禁止されていませんからね。本当にどうしてこんな状態を、国が野放しにしているのか私にはまったく理解できません」
もう十年も前から、簗瀬医院の前には朝の4時から診療の順番を待つ人が詰めかけている。
有吉佐知子著『複合汚染』(昭和50年)
戦後、国は増産第一の化学農法を推進した。それで、農薬による死者や病人が増え続けていた。
安全健康な野菜を食べてほしいと、今もオーガニック農家は、消費者のために戦っています。
本日のご来店心よりお待ち致しております。