感謝文
令和7年11月15日
お客様、ありがとうございます。
「ただいるだけで」 相田みつを
あなたがそこに ただいるだけで
その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんなあなたに わたしもなりたい
良寛和尚逸話選から
良寛和尚が、私の家に二晩宿泊された時のことだ。上の者も下の者も仲良くし、和やかな雰囲気で家は満たされた。和尚が帰った後も、その雰囲気は数日の間残り、家の者は自然と和やかであった。和尚と一晩話をすれば胸の内が清められるような思いがした。和尚はお教や書物等を読んで説教されるということは全くなく、ある時は台所で火を焚いたり、ある時は座敷で坐禅をしておられた。難しい詩文の話や道徳の話などもされず、ゆったりとしておられて、これと言って特筆すべき言動もなかった。ただ、和尚の醸し出す道徳が、自然と人々を教え導いていた。
師、余が家に信宿日を重ぬ。上下自ら和睦し、和気家に充ち、帰り去ると言えども、数日の内、人自ら和す。師と語る事一夕すれば、胸襟清き事を覚ゆ。(後略)良寛和尚逸話選原文
本日のご来店、心よりお待ちいたしております。
令和11月8日
お客様、ありがとうございます。
メジャーリーグのイチロー氏が、アジア人として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たしました。その時、野球への深い感謝と人生哲学を語りました。
「人は、よく私を記録で評価します。三千本安打、十回のゴールドクラブ、十シーズン連続の二百本安打。でも本当のところ野球がなかったら、私はどうしようもないヤツだと言われてたかも知れません。野球は、何が大切かという価値判断を教えてくれ、人生観や世界の見方を形づける助けになりました」。イチロー氏にとって野球は単なる競技ではなく、人生そのものを形づくる道しるべでした。一つの仕事に真剣に向き合うことで、得られる経験や教訓は仕事の枠を超えて人生全般に通じるものがあります。「一芸に秀でれば万事に通ず」といわれるように、目前の仕事に全力を尽くし、そのプロフェッショナルを目指すことが、豊かな人生の第一歩になるのです。
(丸山店のお得意様、H様に頂いたエッセーを、借用させていただきました)
丸山店も早十五年。私達も本物のスーパーマーケットのプロになることが人生の道しるべです。
一日一日の仕事に一所懸命に取り組んで参ります。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和7年11月1日
お客様、ありがとうございます。
三日は文化の日です。日本の文化と言えば、礼儀作法については良く賞賛されます。
特に外国の人に驚かれるのは挨拶の時のお辞儀です。お辞儀には三種類あります。
会釈・腰から頭と背を約十五度傾けます。親しい人と挨拶をかわすときの、軽いお辞儀ですが、すれ違う時など、きちんと立ち止まってゆっくり頭を下げと、丁寧な印象になります。
敬礼・一般的な挨拶でお客様や相手に敬意を表すお辞儀です。三十度くらいの角度で頭を下げ、視線は相手の膝あたりを見るようにします。
最敬礼・深い敬意を表す挨拶。お客様の送迎、お礼、お詫びなど、もっとも敬意を表すお辞儀です。四十五度くらいの深い角度でゆっくりと頭を下げ、視線は自分の足先を見るようにします。
食文化では、日本では、お箸文化ですから、お茶碗や小皿を持って食べるのがマナーですが、海外ではマナー違反とされることが多いです。
「いただきます」「ごちそうさま」。食事の前後に行う挨拶も日本独自の素敵な習慣です。
日本人として当たり前のマナーであり文化ですが、日本人の心です。もっと大事にしたいものです。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和7年10月25日
お客様、ありがとうございます。
「あの席はこころの座席」 今治市 青木倫子
朝、時々利用するそのバスは、盲導犬を連れた女性が乗ってくる。久しぶりにそのバスに乗った私は、乗車口に一番近い席に座ろうとして、ふと彼女を思い出しドアの後ろの席に座り直した。
次のバス停では、若い娘さんが乗り込んできた。
時折見かける彼女は小児麻痺の後遺症で歩くたびに身体が左右に揺れる。彼女は私が座ろうとした乗車口の席に一度座ったが、不自由な身体で私の座席の横に移ってきた。「よく気がつくのね」と、小さな声で言うと、彼女は微笑み返してきた。
ところが、次に乗り込んできた中年男性が、その座席にどかりと座り込んだ。二人の失望のうちに、盲導犬の女性が乗ってくるバス停が近づいた。その時男性は、急にキョロキョロと辺りを見回し、彼もその席を空けたのである。次のバス停で、盲導犬に続いて目の不自由な女性が乗り込んできた。彼女は背もたれにちょっと手をやり、誰も座ってないのを確かめるとその席に腰をかけた。
彼女は勿論その席が3人の小さな善意で空けられたことを知らない。
(涙が出るほどいい話)
私も、知らない所で善意の中生かされてるのだ。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。
令和7年10月18日
お客様、ありがとうございます。
「みんなを好きに」 金子みすゞ
私は好きになりたいな、
何でもかんでもみいんな。
葱も、トマトも、おさかなも、
残らず好きになりたいな。
うちのおかずは、みいんな、
母さまがおつくりになったもの。
私は好きになりたいな、
誰でもかれでもみいんな。
お医者さんでも、烏でも、
残らず好きになりたいな。
世界のものはみイんな、
神さまがお作りになったもの。
「梨の芯」
梨の芯はすてるもの、だから芯まで食べる子、けちんぼよ。/梨の芯はすてるもの、だけどそこらへほうる子、ずるい子よ。
梨の芯はすてるもの、だから芥箱へ入れる子お悧巧よ。/そこらへすてた梨の芯、蟻がやんやらひいてゆく。/「ずるい子ちゃん、ありがとよ」
芥箱いれた梨の芯、芥取爺さん、取りに来て、だまってごろごろひいてゆく。
金子みすゞ百年展示会、内藤記念館で開催中


