感謝文
令和6年3月9日
お客様、ありがとうございます。
大事なお仕事の前に磨いていかれるお客さんが多いから、いつも一所懸命磨かせていただくんです。お客さんの中には、私が磨いた後で商売が上手くいったり、貧乏だったのに社長になったりして、喜んでまた来てくださる方もいるんですよ。
「おばさんに磨いてもらうと、いいことがあったよ」って(笑)。
靴墨を布でやると、靴墨が布のほうに入っちゃうから、直接手で塗り込んで靴に染み込ませるんです。自分の手は汚れたら洗えばいいでしょ。でも、そのおかげで指紋がなくなっちゃった。
四十で始めて、いま九十二だから、もう五十二年。あっという間だね。座ってやってるから、楽そうに見えるでしょ。でも、腰は痛いし、脚は痛いしね。仕事は大変だけど、辛いとは思いません。仕事があってしあわせって思わないとダメね。
だって、九十二にもなって仕事なんてないでしょ(笑)。どんな仕事でも、私はいまも、土日以外はずっと働いてるから、元気で長生きしてると思うんですよ。
銀座の靴磨き 中村幸子さん(九十二歳)
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和6年3月2日
お客様、ありがとうございます。
野菜を食べるとき、皮をむいてから調理して食べる人が多いと思います。
しかし、野菜の皮には栄養価が詰まっていることをご存知でしょうか?
野菜の皮には、健康に欠かせないさまざまなビタミン、ミネラル、抗酸化物質が含まれています。
例えば、じゃがいもの皮には、カリウム、ビタミンC、食物繊維。トマトの皮には、がんや心臓病のリスク低減にもなる抗酸化物質であるリコピンが詰まっています。
また、野菜の皮には栄養価の高さに加え、不足しやすいと言われる食物繊維も含まれています。
食物繊維は、消化を整え、コレステロール値を下げ、便秘を予防する働きがあります。
また、食物繊維の摂取量を増やすことができ、ヘルシーな体づくりをサポートしてくれます。
野菜の皮の栄養を享受するためには、できるだけ無農薬有機栽培の野菜を選ぶことが大切です。野菜の皮には独特の風味や食感があることが多く、野菜の皮を残すことで、料理に複雑さが加わり、より幅広い味を楽しむことができるのです。
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和6年2月24日
お客様、ありがとうございます。
三年前に主人が入院し、子供三人を抱えた私は、家業の鉄工所を続けるために必死で働きました。
ある雨の日。得意先にできあがった製品を届ける途中、それを落としてしまい、交差点のど真ん中で、品物は箱が破れて四方に飛び散ったのです。雨に濡れ自動車にひかれそうになりながら、拾い集めている私のまわりに、いつの間にか人が集まってきて、一緒に拾い始めてくださいました。
近所の女子高の生徒数名とお年寄り夫婦、それに赤く髪を染めた男の子たち。
一進一退を続ける夫を気にしながらも働き続けていた私は、心身ともに疲れ果てていました。
ところが、その日に私を助けてくださった方々はまるで神の使者のように私を元気づけてくださいました。何も言わず黙々と拾い集めてくださっている後ろ姿を見ながら、涙と雨で周囲がかすんでいったのを覚えています。
それ以後、私は皆様にお返しをする思いで、日々の小さな出来事にも関心を寄せ、役立つことがあれば進んで行うようにしています。ほんの小さな親切でも、人の生き方を変えることだってあるのです。
(大阪市加藤洋子)「涙が出るほどいい話」から
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和6年2月17日
お客様、ありがとうございます。
花屋の爺さん/花売りに、
お花は町で皆売れた。
花屋の爺さん/さびしいな、
育てたお花がみな売れた。
花屋の爺さん/日が暮れりゃ、
ぽっつり一人で小舎の中
花屋の爺さん/夢にみる、
売ったお花の倖せを。 金子みすゞ
売ったお花のしあわせとは、どんな時。花を買った人が花を見て「きれいだな」と、しあわせな気持ちになってくれた時。花屋の爺さんが、売ったお花のしあわせを想うとは、花を買ってくれた人が、花を見て、しあわせな気持ちになってくれるといいなと願う心なのです。花だけがしあわせということはないのです。私達だって同じです。〝一人だけがしあわせということはない〟のです。みすゞさんのしあわせは〝幸せ〟ではなくて側に人が居る〝倖せ〟という字なのです。倖せとはしあわせがこだまし合っている姿です。朝「おはよう」といえ、夜「おやすみ」と何の不安もなく眠れることです。
その上で、家族の笑い声や、友達との楽しい語らいがあれば、おまけ以上です。
矢崎節夫
本日のご来店心よりお待ち致しております。
令和6年2月10日
お客様、ありがとうございます。
草は草食動物に食べられ、草食動物は肉食動物に食べられて、肉食動物の繁栄を支えている。
その肉食動物も、やがて死を迎えるとバクテリアによって分解され、植物の栄養となるのです。
見方を変えますと、すべての動植物は自分の命を差し出して他の生き物を助けてあげていますが我々人間は、植物でも動物でもすべてのものの命を頂いて、繁栄を続けているのです。
私にはこういう思いが湧いて来るのです。
ならば、他のもの達に対して何か施しをすることも考える必要があるのではないだろうか。
我々人間も、僅かでもいいから、世のため人のため、地球上の生き物のために尽す生き方が人間として大変、大事なのではないか。そこに人生を生きていく意義があるのではないかと思うのです。
私達は万物の王者と、傲慢に生きるのではなく、総てのものに感謝と優しい心で生きてゆくべきではないかと思うのです。 京セラ 稲盛和夫氏談
肉食動物は同じ仲間を食い殺すことはないと言われる。それなのに人間は、いつまでたっても戦争(人殺し)を止めることが出来ない。哀しい。
本日のご来店心よりお待ち致しております。