THANK YOU

感謝文

令和7年6月21日

お客様、ありがとうございます。

昭和二十六年六月二十六日が、高木商店創業の日です。創業と言っても、玄関先でミカン箱の上に戸板を二枚のせて、ノートや鉛筆、消しゴムなどを並べただけの、ママゴトみたいな小ちゃな文具店でした。お客様は小学校や中学校に通う生徒さん。
昭和三十年、父親が勤めを辞めて、青果の行商をしようと独立した時は、「主婦の店高木商店」と看板を掛けて、母親が一人で頑張ってました。
商いを始めた父親の目標は、税金を払える商売でした。親子七人、食べるだけが精一杯の商いでしたから、税金払うようなことはなかったのでしょう。「税金を払うようになってこそ一人前、税金も払えないようでは、国民として恥ずかしい」とさえ言ってました。
昭和三十五年、私が高校卒業して、父親の青果卸売業を任せられたときに、言われたのが「近江商人の三方よし」でした。「売り手良し、買い手良し、世間良し」です。
あれやこれやの七十四年。おかげさまでマルイチもちゃんと税金を払えるようになりました。
これからも末永くご愛顧賜りますようよろしくお願い申し上げます。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年6月14日

お客様、ありがとうございます。

娘直子:お母さんが「迷惑かけるけん死にたい!」とわめき続けた時は、お父さんもたまりかねて「そんなに死にたいなら死ね!」って怒鳴ってたじゃない。
父良則:介護の人らも皆良うしてくれるのに、何で感謝の心が持てんのか、思うて怒ったんじゃ。昔は二言目には感謝の言葉が出る謙虚な女じゃったけんのう。
娘:お父さんに「死ね」と言われてお母さんが自暴自棄にならないかヒヤヒヤしたげど「悪かったねえ」とシュンとしてお父さんのご機嫌取り始めたもんね。背中掻いてあげたりして。認知症の人に怒鳴るのは絶対NGだと思っていたけど。
父:まあ「死ぬ」「死ぬ」言うて大騒ぎするヤツにほんまに死ぬヤツはおらんけんの(笑)
娘:お父さんとお母さんは昔から仲が良かったよね。
父:わしがおっ母の言うことを「ハイ、ハイ」と良う聞きよったけんの(笑)。
父:いやあ、おっ母は、わしには過ぎた女房じゃと思うとるよ。わしはほんまに信用しとったんじゃ(泣き出す)。いや、これは涙じゃないんよ。年を取って涙腺が詰まるけん何もせんのに涙が出るんじゃ。
              「あの世でも仲良う暮らそうや」 信友直子著から
直子の父良則(一〇四歳)が、認知症の母文子を七年介護
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年6月7日

お客様、ありがとうございます。

粉雪がちらつく寒い夕方。仏壇の上の二〇〇円で、小学三年の長男が買い食いしたと言うのです。
「敏夫ッ、こい!」「いいか、お前のやったことがどんなに悪いことか、お父さん教えてやるからな!いいか、お前に今から水を五杯かぶせる!」零度近い寒さですから家内がびっくりして「お父さんそんなことしたら敏夫が死んでしまいます」泣いて止めるんです。ムリヤリに敏夫の服を脱がしてパンツ一枚にしました。「しかしなあ、お前が悪いだけじゃない。お前を育てたお父さんにも責任がある。だから、お父さんが今から水を五杯かぶる」とパンツ一枚になり、子供を抱いて外に出ました。池の氷を割って、バケツで水を五杯かぶりましたが、まるで心臓が止まるような冷たさです。その冷たい水のしぶきが目の前の子供に跳ね返ります。そのとばっちりを避けようともせず、ブルブル震えて立っている息子を見た時、この時ほど〝この息子は、私の血を分けた大事な息子だぞ〟と、実感をもって胸に迫ったことはありませんでした。心を鬼にして、バケツ半分の水を五杯かぶせると、息子を横抱きして風呂場に駆け込みました。                 東井義雄の話 
お父さんだからできる真実の愛ですね。
十五日は父の日。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年5月31日

お客様、ありがとうございます。

「のに」     相田みつを
あんなに世話を してやったのに
ろくなあいさつもしない
   あんなに親切に   してあげたのに
   あんなに一所懸命  つくしたのに
   のに…… のに…… のに……
〈のに…〉が出たときはぐち
こっちに〈のに〉がつくと
むこうは 「恩に着せやがって!」と 思う
   庭の水仙が咲き始めました
   水仙は人に見せようと思って
   咲くわけじゃないんだなあ
   ただ咲くだけ ただひたすら
   〈中略〉
花は ただ咲くんです
それでとやかく言うのは人間
ただ ただ ただー それで全部 
それでおしまい それっきり
   人間のように 〈のに〉なんてぐちは
   ひとつも言わない
   だから 純粋で 美しいんです
〈のに〉一日何回言っているかなあ。反省です。
本日のご来店心よりお待ちいたしております。

令和7年5月24日

お客様、ありがとうございます。

「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」
私の信念を込めた言葉です。何事を始めるにも、大切なことは、一歩を踏み出す勇気。まずこの一歩を踏み出さなければ、前に進むことはできません。
どんなに優れた考えでも実行されなければ、ゴールもないのです。良いと思ったことはすぐ行動する。悪いと思ったことはすぐ止める。即行即止。この実行力が人生を左右します。具体的には足元のゴミを拾う実践から始めることです。ゴミを目にしたら、腰をかがめてサッと拾う。この実践を続けているだけで、気づきに対する直感力が研ぎ澄まされてきます。同時に突発的な問題に対する判断能力が高まってきます。
ゴミを拾っていて感じることは、ゴミを捨てる人は捨てる一方。反対に拾う人は無神経に捨てることもしません。この差は年月がたてば立つほど大きな差となって現れてきます。人生はすべてこうしたことの積み重ねですから、ゴミひとつといえども小さなことではありません。いつも「志は高く、実践は足もとから」。この姿勢こそが大切な心構えです。
第一、足もとのゴミひとつ拾えぬほどの人間に何ができましょうか。
                   掃除の神様、イエローハット会長鍵山秀三郎
本日のご来店心よりお待ちいたしております。