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お知らせ
平成29年12月3日
つい先日、僕ら夫婦が親しくしていた奥さんが入院したと言うので、見舞いに出かけた。
駅裏の道の両脇には一般の住宅街で、妻が何度も立ち止まって首をかしげる。「この道じゃなかったみたい」と言って立ち止まる。
周りを見回しながらうろうろしている僕らの横を、セーラ服の女子中学生が通り過ぎて行く。
大きなを背負っていて、家へ帰るところのようだ。その女生徒が一〇㍍ほど行ったところで立ち止まり、ゆっくり僕らの方に戻ってきた。近づいてきた彼女が顔に笑みをたたえ、僕らに「何かお困りでしょうか」と言ったのだ。
ぼくは息をんだ。一度通り過ぎたのに又戻ってきて、七〇過ぎの見知らぬ老夫婦に「何かお困りでしょうか」と、声を掛けてくれたのだ。この言葉は、本当に久しく耳にしたことがなく、ぼく自身も使ったことが無かったからだ。感動で胸が震えた。彼女は僕らを、駅の反対側の住宅街にある病院が見える所まで案内してくれた。妻と僕は帰って行く彼女の後ろ姿が見えなくなるまで見送った。「唇に歌を、心に太陽を」小檜山博本日のご来店心よりお待ち致しております