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お知らせ

令和3年12月12日

お客様、ありがとうございます。
息子が確か小学3年か4年の時です。仏壇の前の小銭を二百円程盗って買い食いをしたというのです。「敏夫ッ来い!」。「いいか、お前のやったことがどんなに悪いことかお父さんが教えてやる!いいか、お前に今から水を五杯かぶせる!」。何しろ零度以下の寒さですから家内がびっくりして「お父さん、敏夫が凍え死んでしまいます!」泣いて止めるんです。無理矢理、服を脱がし、パンツ一枚にしました。
「しかし、お前が悪いだけじゃない、お父さんにも責任がある。だから、お父さんが今から水を五杯かぶる」と、裸になって池の氷を割ってバケツで五杯水をかぶりました。
まるで心臓が止まるような冷たさです。 息子は、泣きながらも私の側で立っています。それから心を鬼にして、息子に三杯水を掛けたら、息子はすくんでしまいました。あとの二杯を形だけ掛けるや否や、息子を横抱きにして風呂場に駆け込み、乾いたタオルでゴシゴシ息子の身体をこすりました。息子も私の腹をこすってくれました。思わず男泣きに泣きました。
                   東井義雄著「子供の心に火を灯す」より