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お知らせ
令和3年10月31日
お客様、ありがとうございます。
喜劇役者であった西川きよしさんが、初めて吉本新喜劇の舞台に立てる機会を得た時のことである。天にも昇る気持ちだったが、与えられた役はぬいぐるみを着た熊の役であった。
普通なら「何だ熊の役か」と失望するところである。西川さんの立派なところは、すぐに動物園へ出かけて、熊の檻に直行、何時間も熊の行動を見つめ続けた。その仕草を徹底的に学んだのだ。
そしてそれを翌日からのぬいぐるみの熊の役に生かした。熊の役を練習する時も、真剣そのもの全身全霊を打ち込む。あまりの迫力に、周りの人達が後退りするほどだ。おかげでズボンがお尻のところまで裂けてしまう。
駆け出しの新人だ。ズボンを買うお金に事欠いていた。
その時何人もの先輩たちが「新しいズボンを買いな」とお金を握らせてくれた。西川さんのあまりにも熱心な姿勢にほだされたのである。多くの人は「こんな役嫌だ、恥ずかしい」という。いただく役によって態度が変わるうちは駄目だ。人の心は動かせない。すべてチャンスと思いその時の役に徹し切る人は運命を開くことができる。
本日のご来店心よりお待ち致しております。